毎日食べたい大豆と「選食力」の話 対談:茅原紘×平松愛理 毎日だいず応援団のお二人に大豆の魅力と選食力について語っていただきました。

兵庫県神戸市生まれ。シングル「部屋とYシャツと私」がミリオンセラーとなり日本レコード大賞作詞賞などを受賞。平成のブライダルソングとして今もなお歌い継がれている。阪神淡路大震災後「美し都~がんばろやWe love KOBE~」を発表。阪神淡路大震災復興支援を始め、平松愛理主催のライブイベント「KOBE MEETING」を神戸で毎年1月17日に開催。 ニューアルバム「花と太陽」に収録の同楽曲がドランクドラゴン塚地さん主演の映画「くろねこルーシー」の主題歌に決定するなど、アルバム制作やライブを中心に新しい挑戦もしていくなど精力的に活動中。
奈良県生まれ。98年から発芽玄米の研究に着手。農林水産省などと共同プロジェクトを組み、発芽玄米が認知症の予防・軽減化に役立つ可能性を見出し、2000年ハワイで開催された「環太平洋国際化学会議」で発表。大反響を得た。その後、07年~08年中国長春中医薬大学教授を経て、現在は信州大学特任教授、中国黒竜江省科学院客員教授を勤める。発芽玄米を含む発芽食品の研究開発に情熱を燃やし、老春を謳歌している。新聞・雑誌・講演などで、21世紀の主食としての発芽玄米の普及にも務めている。著書・論文多数。ニックネームはカエル。


『選食力』とは体にいい食べ物を選ぶ力

~「未病(みびょう)<病気ではないが、体調がすぐれない状態>」では自分自身が主治医~

毎日食べたい大豆と「選食力」の話 茅原紘×平松愛理平松:先生…写真で見るより、とてもお若く見えます。

茅原:ははっ、写真は別の人ではなかったですか?(笑)
私はゲーテの「生きている間は、いきいきとしていなさい」という言葉に感銘を受けました。生きている間はいきいきしていたい、心身ともに美しくありたい、これが私のモットーです。いつまでもいきいきとは難しいですが、病気になることは一番厄介です。
でも、健康体から一気に病気になるわけではありません。人間を含めた生物には大きく分けて「健康」「未病」(みびょう)「既病・病気」「末病」の四つの健康状態(健康の四元論)があります。中国では二千年前から、病気ではないが何となく体調がすぐれない状態を「未病」状態と呼び、未病の段階で病気を治す医者が一番偉いと言われてきたそうです。ですが日本では、病気ではない未病の状態では医者は診てくれませんね。

平松:確かにそうですよね。日本では血液検査や何かの検査での数字でしか、診ないというところがありますよね。

茅原:そう。日本は「未病」の段階では病院は診てくれません。だから自分自身が自分の体に対して主治医になり責任を持たなければいけません。
自分が出来る一番簡単で重要なことは「食事」を考えることです。体にいい食べ物、何が自分の体にいいのかを選ぶ、それが『選食力』です。未病のときは「選食力」を磨き自己責任で食べ物を選ぶことが大切です。
未病の段階で「食べ物を選ぶ力」「自分で選択していく力」すなわち選食力を身に付け、病気にならないようにすることが必要ですね。

平松:私は今までけっこう多くの病気をしてきました。週刊誌の見出しに「病気のデパート平松愛理」と書かれた事もあります。
でもある時から、全く病気をしなくなりました。それは食を意識するようになったからだと思います。脂質を控えるなど、食事にはとても気を付けています。
最近は何かを食べると自分が食べて気持ちの良いもの、あまりぴったりこないものが分かるようになってきました。

茅原:それはまさしく選食力ですね。簡単なようでとても難しいですが、体に覚えさせることはとても良いことです。
選食力が高くなると、免疫や新陳代謝も良くなります。

平松:確かに最近は、新陳代謝が良いので筋肉量が増え、脂肪量が減りました。
昔は食べるとすぐに体のラインに出ていたのですが、今は思いっきり食べても大丈夫です。
畑は土からと言うように、体の構造が変わってきたと思います。お腹の中の脂肪や体脂肪が減り、体はとても軽くなった気がします。

茅原:(両方の腕を示しながら)ちょっとここ触ってみてもらえます?
私もそうです。筋肉量が増えて、脂肪が減りました。選食力を実践しているからです。

習慣的に“大豆”を食べる大切さ

~何をどのようにして食べるのか、全ては自分自身の意識~

毎日食べたい大豆と「選食力」の話 茅原紘×平松愛理茅原:大豆は大昔からとても良いものだと考えられてきました。戦後の食糧難の時は、玄米や大豆で飢餓状態を乗り越えてきました。国も豆の素晴らしさを認め、国民健康の増進を目標にする「健康日本21」という運動を発表し、1日に100グラム以上の豆を食べることを勧めていますが、1日に55グラム前後しか食べていないのが現状です。
また最近アンチエイジングで注目されているポリアミンは、人間の体内に20種類以上存在し、細胞分裂、新陳代謝に重要な役割を担い、体内ではアルギニンから作られます。しかし20歳をピークに減少し、老化が加速すると言われています。大豆にはポリアミンの原料であるアルギニンが多く含まれており、習慣的に大豆を食べることは非常にアンチエイジングに良いとされます。
ポリアミンは、今では化粧品にも使われています。抗酸化作用により、肌をきれいにするということで化粧品に使われていますが、体の中からきれいになることを目指して体に取り入れるともっと良いです。大豆にはポリアミンの原料になるアルギニンが多く含まれており、ポリアミンをたくさん作ります。
総合すると、大豆や発芽大豆を毎日習慣的に食べることが大切です。
平松さんが実践されているような、体に覚えさせることが必要ですね。

平松:私の場合、東京に来て食生活が乱れてしまいました。その時にこのままではダメだと、感覚的に「食」の大切さに気が付いたのだと思います。
食生活を意識していると「食」がどんどんとシンプルになりすごく気持ちが良く、安定して平和な気持ちになってきます。そうするともっと大豆製品が好きになっていきます。
今では天ぷらやとんかつなど、油ものはあまり食べません。一度、選食力の高い食生活に慣れてしまうと、それ以外の食事ができなくなってきます。油を多く使っている食べ物は美味しいのですけれどね。
私の体の中には、ウルトラマンの赤いブザーと同じものがあるみたいなんです。身体の中で「本日の脂質の量は○○です。」と計りが言う感じです。(笑)

茅原:それはすごい! 選食力が体にしみこんでいますね。

平松:選食力を意識した食生活を実践していると、こういう風になってきます。ベジタリアンの方も一緒だと思います。マクロビなんかも同じような気がします。
ただ、マクロビは私には難しいです。やっぱり、美味しく食べたいじゃないですか。「これ!美味しい!!」って、にこにこしながら私は食べたいです。

茅原:そうそう。にこにこして食べる事は大切です。食べる楽しみも必要ですよ。

平松:そうなんです。自分で油を使うときには、オリーブオイルを少しだけ使うなど、工夫をします。
なんかこう、体においしいものを食べられるということが一番うれしいです。だから、この発芽大豆や蒸し豆は嬉しいです。
これが5年前だったら、私はまだここまで食に関して意識を高くもてていなかったと思います。

茅原:5年前はどんな食生活をしていたのですか?

平松:5年前は・・・そろそろファストフードがキツイと感じ始めていた頃でしたね。
歌手や芸能界(マスコミ)全ての方が、そうではないと思いますが、歌手や芸能界(マスコミ)には健康に気を使って、トレーニングをしている人はすごく多いです。それプラス『食』も!!という人はいますね。
茅原先生は普段はどんな食事をされているのですか?

茅原:私は割と色々食べていますよ。ただ、基本は“発芽玄米”を食べます。
たまに揚げ物や天ぷらも食べますし、焼酎も飲みますよ、多少ですがね。
それでも、「選食力」などを意識し、色々な知識を持って考えることを実践しているとやっぱり違います。無秩序に食べるより、意識して食べていると全然違います。
健康維持、増進には私もこの発芽大豆がいいと思いますね。

健康のために「笑い」が大切

~繋がっていく大切な“きっかけ”~

毎日食べたい大豆と「選食力」の話 対談:茅原紘×平松愛理茅原:平松さんが「選食力」を意識し実行していこうと強く思ったきっかけは何かありますか?

平松:そうですね。私の場合はガンになったことが1番大きなきっかけです。
絶対にもう二度とガンになりたくない!と強く思ったんです。

茅原:願(ガン)をかけたんですね。

平松:・・・願をかけたんですね・・・こんな話のときでも(笑)シリアスな中にも笑いが(笑)大事ですもんね。

茅原:「笑い」というのは、筑波大学の名誉教授 村上和雄先生という方が、吉本興業で実際に笑う前と後とで免疫力のアップに関して調査をされたんです。そうすると、免疫力が上がるという結果になりました。
私の年賀状は、今年は「初笑い、ソレッワッハッハッハ」という「笑い」だけですよ。その年賀状を受け取った人が笑うかは分からないですがね(笑)
私は笑うと確かに免疫力が上がると感じています。ただ、面白くないのに笑ってばかりでは、周囲から変になったと勘違いや心配をされてしまいますので、ほどほどにしないといけないとは思っています。(笑)
私が考えたのですが、昔は「笑う門には福きたる」、今は、「笑う門には福と健康がきたる」ですね。
もうひとつ私が発案した言葉があります。日本の伝統食は「玄米菜食」と言われます。私は「発芽玄米発芽菜食」として、今後広めようと思っています。

『選食力』を磨く

~学校給食からも必要とされる、栄養豊富な大豆~

毎日食べたい大豆と「選食力」の話 茅原紘×平松愛理茅原:大豆は日本人に不足している栄養素が多く含まれており、発芽させると更にその数値が上がります。一般的にイソフラボンしか知られていませんが、他にも重要な栄養成分がたくさんあります。例えばビタミンB1、アントシアニンなどは抗酸化物質です。これらが身体のサビを防いでくれています。また補うことが難しいミネラル、鉄や亜鉛も大豆にはたくさん含まれています。
鉄は女性の1回の生理で、12~15mg流れ出てしまいます。だからどうしても鉄不足になってしまいます。以前タイムズに掲載された、アメリカのロチェスター大学医学部での研究にでは、鉄は情報を脳へ伝達する酵素を形成する重要な働きをしており、女性は生理による鉄不足によって、一般的に男性より数学が苦手な人が多いという原因の1つとして考えられると発表されていました。
鉄は通常、流れ出てしまうと補うことが難しい栄養成分です。
また亜鉛は脳の海馬部分に非常に多くあり、脳や記憶力の機能が正常に保つように働いていますが、亜鉛が不足すると上手く機能しなくなってしまいます。近年では40代前後でも健忘症になることもあり、若年性の記憶力低下症候群は40代ぐらいから増えてきているそうです、その原因のひとつに海馬の部分に亜鉛が不足しているということがあげられます。
その他にも、糖尿病の人は尿から亜鉛が出てしまうことが分かっており、糖尿病の薬には亜鉛が含まれているなど、亜鉛は大切なミネラルの1つです。
大豆は発芽することにより、フィターゼという酵素が活性化しミネラルが体に吸収しやすくなり、すぐに使えるミネラルの量が増えてきます。

平松:発芽大豆と一緒に食べれば最強の組み合わせ!というものはありますか?

大豆に含まれる栄養素、GI値とは体内に食べ物が入って糖に変わるスピードを表す値。ブドウ糖はGI値100。茅原:体内では生産できない、必須脂肪酸であるα-リノレン酸を多く含む背の青い魚を食べるといいと思います。
リノレン酸は酸化されやすいですが、大豆には抗酸化物質であるビタミンEが含まれているので酸化を防ぐことができます。
また大豆は、GI値(体内に食べ物が入って糖に変わるスピードを表す値)が極端に低い食品とされ、食事のとき大豆を一番はじめに食べると良いと言われます。一般的に食後の血糖値は急激に高くなりますが、大豆製品を食べると胃から腸に送られる時間が遅く、その結果ゆっくりと糖が腸から吸収され、食後の血糖値が上がりにくくなります。

平松:娘には、食の大切さを出来るだけ伝えるようにしています。
例えば、一口目に食べるものの大切さを伝え、朝起きてすぐに好きなケーキを食べようとしていたのが、今ではサラダを食べてから好きなものを食べるように変わりました。少しずつですが彼女なりに意識しています。
いつか娘が自分の子供を育てる時に「食の大切さについて、昔ママが言っていたなぁ~」と思い出して欲しいと思います。

茅原:本来のあるべき家庭の姿ですね。食生活だけではなく、いろんな意味でコミュニケーションを取る事は大切です。
昔は成人病と言われていたものでも、今は生活習慣にもとづく疾患を持っている子供もいます。
だからこそ、出来るだけ小さい頃から食に対する知識などを持たせることは、親の責任でもあります。
うっかりとしていたら、青少年といえども生活習慣病にもストーカーされてしまいます。普通のストーカーのように、生活習慣病のストーカーも追い払わないといけません。

平松:うちは有無を言わさず、ご飯は白くないんです。十六穀米・・・以上米?(笑)色は白くありません。豆やゴマなど色んなものが入っています。それが家のご飯なんですね。
だから白いご飯が食べたいとかは、娘は言いません。彼女の中にも、少しは体に良いものを摂ろうという意識があるんです。
カロリーや糖質の摂りすぎなど、栄養のバランスも一応は意識して考えてはいるみたいです。

茅原:「食」に関してきっちりとした知識を持つ事が、食だけではなく人間形成にとっても大切な事だという意識が、今は薄くなっています。
国が多くの研究結果から、豆(大豆)の良さを認め、大豆をたくさん食べようという指針を出すことはとても珍しいことです。
良質のタンパク質、アミノ酸、特にリジンが日本人には不足していますが、大豆にはそれらの栄養素が多く含まれています。また発芽させると更に数値が上がっていきます。
リジンは骨格の発達、青少年が発育するときに必要な成分だとして、小中学校での給食のパンに、リジンを添加しているところもあります。
今までは発芽玄米にリジンが多いということが分かっていましたが、発芽大豆は更に多く含まれていますから学校給食へも主食にはならないけれど、副食として導入する運動が必要だと思いますね。
例えば発芽大豆に多く含まれるギャバの効能の中の1つに、血圧を下げる効果があります。
現在社会問題となっている、すぐにキレたりいじめたり、自殺をしたりしてしまう青少年に、学校給食で発芽大豆を継続的に食べてもらえば、やる気を起こさせて、しかもキレないような生徒を増やしていくことができると、すばらしいですね。

大豆は健康栄養のデパート

~「選食力」を高めるには、身近な家庭の意識から~

毎日食べたい大豆と「選食力」の話 茅原紘×平松愛理平松:選食力を上げるためには、きっかけが必要だと思います。
私の場合は、声帯結節(せいたいけっせつ)で声が出なくなり、ステロイドの点滴をされてしまいました。その時にどうすればこの状態を抜け出す事が出来るのか、図書館に通って脳内物質に関して勉強した事があります。
だから大病をされた方には、「選食力」の大切さがスッと入りやすいのではないかと思います。

茅原:私は若い時から選食力について教え、実行させる。そして体に覚えさせることが必要だと思います。未病を防ぎ、健全な生活で健全な精神、食生活の考え方を伝える事が大切です。

平松:家庭の中で子供に選食力などを教える大切さを感じます。どういう物を食べると良いのか、一番はじめに大豆を食べる事がなぜ大事なのかなど教えていきたいです。
また食べる事の楽しさや「いただきます」「ごちそうさま」を言葉に出して言うことの大切さなども親が教えるべきだと思います。誰かに広めていくよりも、自分の子供に教えることを優先すべきかと。

茅原:大豆にはたくさんの良さがあり『大豆で健康カルタ』が作れると思います。
『大豆は健康栄養のデパート』みたいですね。いろんな世代の方に大豆の良さを楽しく知ってもらいたいです。

平松:本当に大豆は健康栄養のデパートですね。大豆で健康カルタの完成です!

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